鍼治療とマッサージの違いは?

「肩こりがひどい……」「腰が痛い……」といった体の不調に悩まされていませんか?
「これらのつらい症状をなんとかしたい……」と、鍼治療やマッサージなどの言葉を思い浮かべる方も多いかと思います。
どちらも“症状を改善する”という意味では一緒ですが、鍼治療とマッサージは施術の目的やアプローチの仕方、効果などには違いがございます。
肩こりなどの体の不調を改善するには、ご自身に合った施術を受けることが肝心です。
そこで今回は、鍼治療とマッサージの違いについてご紹介いたします。

■鍼治療とマッサージの違いは?

☑鍼治療

鍼治療とは、その名の通り「鍼」を使う施術のことで、鍼でツボを刺激して不調を改善します。
きちんとした鍼灸治療を受ければ、筋肉の凝りを取り去ることも可能です。
鍼の太さはいくつか種類がありますが、一般に用いられるのは、0.16から0.2ミリ程度のごく細いものです。
鍼は痛いものだと思われる方もいらっしゃいますが、ほとんどの場合は無痛です。
鍼治療を受けることで、極所の神経の沈静・興奮、内臓機能の調節、自律神経機能の調節、免疫機能の活性などの作用があります。
このような作用をうまく発揮させることで、肩コリや冷え、耳鳴り、神経痛、神経麻痺、便秘などの改善を図ります。
もともと人間の身体に備わっている自然治癒力や免疫の働きが高まって、不調の改善や、病気になりにくい身体づくりに役立ちます。

マッサージ

マッサージとは、ヨーロッパ(フランス)で始まり、直接皮膚に刺激を与えて血液やリンパ液の流れをよくして新陳代謝を促し、病気や身体機能の改善を図る施術のことです。
特徴は、オイル、パウダーなどを用い末梢から体幹(心臓)に向かう求心性の手技で「もみさする」ものです。
日本では国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の免許をもつ人のみが行うことのできる施術となっています。
ですが、マッサージでは基本的に筋肉の凝りを取り去ることができません。
マッサージは気分が気持ちよくなる程度で、マッサージは適度に筋肉を揉みほぐし身体と気分を良くし、疲れを和らげることが目的です
肩こりなどは、血流の低下が原因で起こることが多く、この循環を改善し新陳代謝を促進させることができますし、ストレスを解消するリラクゼーション効果もあります。

■まとめ
鍼はツボを刺激し血行を促進することで筋肉の凝りや痛みを取り去る、マッサージは適度に筋肉を揉みほぐし身体と気分を良くし疲れを和らげることを目的にしています。
鍼治療とマッサージはどちらも肩こりなどの体の不調を改善するために行うものですが、施術の目的や効果などは異なります。
そのため、「症状の度合い」「どのように改善したいか」といった患者様の状態によって最適な施術法は選ぶ必要がございます。

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